三鷹の自律神経専門鍼灸院コモラボ | 日記 | 眼精疲労を詳しくご説明します～その1～

眼精疲労をスッキリ解消して仕事の効率を上げたいあなたへ

長時間のモニター作業（パソコンやスマホなど）によって起こる、目の疲れや眼精疲労についてです。視覚は眼と脳との共同で成り立ちます。慢性的な疲労は眼精疲労だけにとどまらず全身の不調へと影響します。今回はその眼精疲労について解説します。

眼はカメラと同じ構造

眼はカメラと同じような構造をしています。カメラのレンズに相当するのが角膜と水晶体です。角膜は光を眼球内に取り入れ屈折させる働きがあり、水晶体は周りの筋肉（毛様体筋）によって厚くなったり薄くなったりして、ピントを調節しています。眼球の内壁にある網膜はカメラのフィルムの役割をしています。この部分で映像・画像を結び、対象となるものの色具合や明暗を識別して視神経を通して脳に情報が送られます。

涙は眼球の殺菌効果と栄養補給を担っています

このような眼の働きを助けているのが涙になります。涙は1枚の薄い膜のように眼の表面を覆って（涙液膜）、目の乾燥を防ぎ、細菌やウイルスを殺菌する役割をしてます。その他にも角膜に栄養を補給し、眼の機能を維持する重要な役割を担っています。

意外と知られていない、疲れ目と眼精疲労の違い

目の疲れが一時的なものであり、休息や睡眠をとれば自然に改善するものを「疲れ目」といいます。身体への影響はほとんどありません。一方、休息をとるだけでは回復しないケースがあります。その状態を「眼精疲労」といいます。眼精疲労は健康体であれば何も起こらない程度の眼の使用であっても目にさまざまな症状が起こる状態です。さらに眼精疲労は身体の他の部位にも影響が及びます。

眼精疲労の症状は全身の不調にもつながります

眼の症状としては「目が疲れやすい、ピントがぼやける」「目の奥がズーンと痛い、充血しやすい」「目が重い、ショボショボする」「光がまぶしい」「涙が出やすい」などが現れます。また視覚は目と脳の共同作業で機能しているので、負担が大きくなると頭痛、睡眠障害（不眠）、めまい、吐き気、肩こり、倦怠感、疲労感などメンタルも含めた全身の不調が症状として現れやすくなります。

眼精疲労が起こる原因に眼の筋肉疲労が関係

遠視、近視、乱視など水晶体の屈折異常や老眼がある人は長時間目を使い続けると、ピントを合わせるために絶えず水晶体を微調整しなければなりません。この調整する筋肉に毛様体筋が役割をしています。しかし、長時間のピント調節は毛様体筋に負担がかかり、それが眼精疲労の原因になります。つまり眼精疲労は筋肉疲労ともいえるのです。 他にも現代社会ではパソコンやスマートフォンなどのディスプレイ画面を使った作業が増えました。このディスプレイ作業を長時間続けると画面が発するブルーライトの影響で眼精疲労になりやすいといわれています。この目の症状に加えて、作業している姿勢などにより首こりや肩こり、腰痛、背中の痛みなど全身にさまざまな良くない症状が現れることをVDT症候群といいます。

スマホ作業は涙が減ってしまい不調がでやすい

スマートフォンはパソコン作業とは違い、「画面と眼の距離が短い作業」といわれています。スマートフォンは画面が小さいため、「毛様体筋による水晶体のピント合わせと同時に両眼の位置を小さい画面に合わせる」という高度な機能が必要なため、眼球と脳への負担が大きくなります。この負担はさまざまな眼精疲労に関連する症状につながります。

ドライアイ症状で悩んでいる人は800万人～2200万人もいる

ドライアイは、眼の表面の涙の量の減少、涙の質が変わることによって眼球の表面を滋養する力が不足する状態をいいます。年齢的に中年女性に多く、日本では約800万～2,200万人もの患者がいるといわれ、増加傾向が続いています。 ドライアイになると涙の働きが低下し、涙が蒸発しやすくなる、目の表面が傷つきやすくなるなど、さまざまな症状の原因になります。眼精疲労もその一つです。眼の表面に障害がない場合でも、涙液膜が不安定になることで眼の周りの筋肉が緊張し眼精疲労を引き起こすことがあります。

全身の不調を及ぼす眼精疲労は早めの治療が大切

鍼灸治療は眼の内側から視神経にまで利かせられる効果があります

鍼灸治療は眼精疲労の原因である毛様体筋の疲労の改善、減少する涙の量を増やすなどの効果があります。また鍼灸治療は自律神経の乱れを安定させリラックス効果を高めますので眼精疲労の全身症状である頭痛、睡眠障害（不眠）、めまい、吐き気、肩こり、倦怠感、疲労感などメンタルの不調の改善に大切な「自然治癒力・回復力」を高めます。


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