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薬物使用過多による頭痛(MOH)の問題点を解説~その1~

2022.04.17

知らず知らずのうちにあなたも薬物使用過多による頭痛(MOH)かもしれません

薬の常用によって偏頭痛は変化する

偏頭痛は痛みがでる持続時間が 4~72 時間という短期時間に起こる発作性のある疾患です。しかし偏頭痛の発作を長期間繰り返すうちに偏頭痛の特有の症状である「ズキズキとした拍動性の痛み」「光・音への過敏」「悪心・嘔吐」といった本来の特徴が徐々に消えてなくなり、痛みは肩こり頭痛(緊張性頭痛)のようなズーンと締め付けるような頭痛に変化してくきます。このような変容する片頭痛には以下の2つのタイプがあります。

①鎮痛薬を連日使用することで起こる「薬物使用過多による頭痛」
②頭痛回数が増加することで本来の偏頭痛の症状が変化する「慢性偏頭痛」

があります。 今回は薬物使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛・薬物誘発性頭痛)について説明します。

頭痛患者の約5~10%が薬物使用過多による頭痛(MOH)と言われている

薬物使用過多による頭痛(MOH)は頭痛を主訴とする患者の約5-10%だと言われています。成人だけでなく子供や思春期の学生にも認められます。性差でいうと男性よりも女性に多く、乱用される頭痛薬は非ステロイド性抗炎症薬・エルゴタミン・トリプタン・オピオイド・複合薬物などがあります。
頭痛薬の種類 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 疼痛、発熱、炎症の治療に用いられる。
代表的なNSAIDにはアセチルサリチル酸、イブプロフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナクがある。 エルゴタミン 血管を一過性に収縮させ偏頭痛を予防させます トリプタン 神経伝達に関与するセロトニン受容体に働き、血管の収縮や拡張に関わる物質の放出を抑制させます オピオイド 鎮痛や陶酔作用により偏頭痛の痛みを抑えます

まだ解明されていない薬物使用過多による頭痛 (MOH)

また偏頭痛と緊張型頭痛を合併している患者は頭痛薬を慢性的に服薬する機会があるために薬物使用過多による頭痛 (MOH)を多く認められます。しかし「なぜ本来頭痛を止めるはずの薬が逆に頭痛を誘発するのか」についての原因はまだ解明されておりません。ただ頭痛薬の使用過多が引き金となり痛みに対する感受性の亢進(痛みに対して過敏になる)が起こることが原因となっているようです。

頭痛持ち特有の「悪循環のサイクル」が薬物使用過多による頭痛 (MOH)の引き金に

また頭痛に悩む人に特有の「悪循環のサイクル」があります。頭痛発作への不安から鎮痛薬を予防的に前もって服用するようになり、飲む回数や量が徐々に増えていきます。次第に、脳が痛みに敏感になり、薬が効きにくくなってくるという状態です。

薬物使用過多による頭痛 (MOH)の改善方法について

頭痛薬・鎮痛薬で起こっている頭痛を発見することの難しさ

薬物使用過多による頭痛(MOH)は頭痛を主訴とする患者の約5-10%だと先ほど説明しましたが、あくまでも通院している患者数であって実際は潜在的にもっとMOHは多いと言われています。またこの「薬を飲んでいることで頭痛が起きている」という症状は発見が難しく、多くの薬物使用過多による頭痛 (MOH)の方は「薬を飲んでいるのに頭痛がとれない」と頭痛が治らない原因がわからない状態にあるのではないでしょうか。

頭痛薬・鎮痛薬に取って代わる代替医療に鍼灸治療が注目

問題になっている薬物使用過多による頭痛(MOH)のほかに筋緊張性頭痛・偏頭痛(気象・気圧の変化の頭痛)など頭痛薬・鎮痛薬を必要とするものの代替医療に鍼灸治療が注目されています。減薬・断薬が必要となる薬物使用過多による頭痛(MOH)の痛みの緩和には自律神経の乱れを整えて頭痛を鎮静させる効果が期待できる鍼灸治療がおすすめです。ぜひ、薬物使用過多による頭痛(MOH)でお悩みの方は施術を受けてみてはいかがでしょうか。


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